■3号酵母の特徴■
「辛口にして甘露」ツンデレ酵母
【出身地】広島県三原市 醉心さん
【分離年】1914年(大正3年)…第一次世界大戦が勃発した年
【頒布期間】1931年(昭和6年)頃まで
【酵母の特徴】
酒質の優秀さで評価が高かったが、保存中に変性したとして使用されなくなっていた。
3号が醸し出す香りは現在一般的に使われる酵母のそれとは異なるらしい。
■お酒の特徴■
- 内容量
- 720ml
- 原材料
- 米、米麹
- 原料米
- 長野県伊那市産ひとごこち
- 精米歩合
- 60%(純米吟醸)
- アルコール度数
- 16度
- 日本酒度
- -4
- 酸度
- 1.9
- 保存方法
- 常温(冷暗所)
【味と香り】
味はややドライ、マスカット様の香りは白ワインを連想させる。冷やして飲むのがおすすめ。
■レア酵母とは■ 「酵母」とは、食材を発酵させる働きをもつ微生物のことで、お米から日本酒を作るのには欠かせない存在です。
同じお米や水を使っても、酵母が違えば、日本酒の味や香りが変わります。
さて、私たち醸造メーカーが日本酒に使用する酵母のほとんどは、日本醸造協会が管理する「きょうかい酵母」と呼ばれる酵母たちです。
醸造メーカーは通常、1~19号(各号が改良されたものも含めると約30種類)の酵母から選定して仕入れ、醸造しますが、昨今、業界で一般的に使われている酵母は7~19号。
仙醸が通常使っているのも7号以降の酵母です。
1〜6号の酵母で醸したお酒は近頃ではなかなか出会えなくなりました。
というのも、1号の酵母が発見されたのは、110年以上前の1906年(明治39年)。
6号でさえも、出自は1930年(昭和5年)。
その後、時代の移り変わりと共に食生活や好まれる味わいが変化・多様化し、求められる日本酒・使われる酵母も変わっていく中で、1~6号の酵母は、いつの間にか「珍しい酵母」になったのです。
そんな珍しい「レア酵母」で醸したお酒です。
【レア酵母の特徴】