■6号酵母の特徴■
北国から来たパワフル母さん酵母
【出身地】秋田県秋田市 新政さん
【分離年】1930年(昭和5年)…昭和農業恐慌が起きた年
【頒布期間】現在も頒布中
【酵母の特徴】
10~12℃の低温下でも強い発酵力を維持する酵母。80年以上も安定して優秀な性質を維持している。
この酵母の頒布により、北陸、東北、信州などが酒どころとして名乗りを上げられるようになった。
遺伝子解析によると、6号は1~5号とは遺伝的な関係性が薄い一方、突然変異によって7号以降すべての酵母を生み出した「親」であることがわかった。
■お酒の特徴■
- 内容量
- 720ml
- 原材料
- 米、米麹
- 原料米
- 長野県伊那市産ひとごこち
- 精米歩合
- 60%(純米吟醸)
- アルコール度数
- 16度
- 日本酒度
- -5
- 酸度
- 1.6
- 保存方法
- 常温(冷暗所)
【味と香り】
リンゴやバナナなどの香り。旨味があり、後味は丸みのある酸がキレの良さを演出する。
■レア酵母とは■ 「酵母」とは、食材を発酵させる働きをもつ微生物のことで、お米から日本酒を作るのには欠かせない存在です。
同じお米や水を使っても、酵母が違えば、日本酒の味や香りが変わります。
さて、私たち醸造メーカーが日本酒に使用する酵母のほとんどは、日本醸造協会が管理する「きょうかい酵母」と呼ばれる酵母たちです。
醸造メーカーは通常、1~19号(各号が改良されたものも含めると約30種類)の酵母から選定して仕入れ、醸造しますが、昨今、業界で一般的に使われている酵母は7~19号。
仙醸が通常使っているのも7号以降の酵母です。
1〜6号の酵母で醸したお酒は近頃ではなかなか出会えなくなりました。
というのも、1号の酵母が発見されたのは、110年以上前の1906年(明治39年)。
6号でさえも、出自は1930年(昭和5年)。
その後、時代の移り変わりと共に食生活や好まれる味わいが変化・多様化し、求められる日本酒・使われる酵母も変わっていく中で、1~6号の酵母は、いつの間にか「珍しい酵母」になったのです。
そんな珍しい「レア酵母」で醸したお酒です。
【レア酵母の特徴】